植物の香り成分は化学物質のあつまり
植物の芳香成分は、構成を分析すると「アルデヒド」「芳香族フェノール」「アルコール」など、数十種類もの化学物質の複合体だ。これらの中には刺激やアレルギーリスクを持つものも。しかし、これを精油にすると「〇〇油」と一言で表され、消費者は詳しい中身もリスクも分からないのが現状だ。
「合成香料」も、原料は天然成分
前述のように、植物の芳香成分は多数の物質で構成されている。一方、その中の特定の物質のみを抽出したり、その成分と同じものを合成したりして作ったのが「合成香料」。このように、合成といっても人間がゼロから作るのではなく、原料は天然香料と同じ植物の場合が大半である。
天然香料
天然高k量(精油や植物エキスなど)には、植物から抽出した芳香成分が入っている。この芳香成分は数十、数百もの化学物質の複合体。たくさんの物質が混じっている分、アレルギーなどのリスクは高い。
合成香料
植物がもつ芳香成分から特定の化学物質だけを取り出したもの(単離香料)や、その成分を化学的に合成したもの(合成香料)。ひとつの物質なので、アレルギーにリスクは天然香料より低い。
「美肌図鑑(かずのすけ著)」に掲載の表を引用しています
合成香料は、このうちひとつの成分を「作る」こともあるが、通常は「単離」といって、化学処理によりひとつの成分だけを抽出する。なので、実質的に天然精油よりも合成香料(単離香料)のほうが断然シンプルなのだ。
目からうろこ
天然=善、合成=悪のイメージしかなかったが、モノによっては逆なんだ(+o+) というか、合成香料もその原料は天然成分だし、植物の香り成分は化学物質の集まりだし…その区分けというか呼び方は限りなくグレーってことなんだね(^^;
引用文献 「オトナ女子のための美肌図鑑」かずのすけ著、株式会社ワニブックス(2017年) ★シンプルで分かりやすい、イチオシ本です(^^)/
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