防腐剤フリーは裏ワザを使えば楽勝
『防腐剤フリー』は消費者ウケがよく、標榜したがる化粧品メーカーは多い。 その方法は簡単。日本で防腐剤と呼ばれるのは「化粧品基準」に定めた成分のみ。でも、おかにも防腐効果のある成分は多々あり、それを使えば防腐剤フリーと簡単に名乗れてしまう。
日本で売られる化粧品は「未開封で3年以上」の防腐設計が基本。無理なら消費期限の記載が必須
化粧品で「防腐剤」と呼ばれるのは「化粧品基準」に定めた特定の成分のみ
化粧品基準にない成分で防腐すれば「防腐剤フリー」と言える。ただし配合量&刺激が増えがち
パラベンフリー
日本で防腐剤と呼ばれるのは、化粧品基準に定めた成分のみだ。それぞれ刺激の強さに応じて、配合できる上限濃度も決まっている。 「パラベン」「フェノキシエタノール」といった成分は刺激が低めなので、最も多くの配合が認められている。上限濃度が低い成分は、わりと刺激の強い防腐剤と言える。また『パラベンフリー』と書いてあっても、もっと刺激の強い防腐剤が入っている可能性もあるかもしれない。
結局、安心なのは普通の防腐剤入り
防腐剤フリーなのに消費期限がない化粧品は、「化粧品基準」にない成分で防腐している。中には精油や殺菌剤といった刺激の強い成分もある。エタノールなどの比較的安心な成分もあるが、防腐効果を出すには高濃度にせざるをえず、普通の防腐剤より強くなりがちだ。
目からウロコ
防腐剤フリーは言葉のマジック。普通の防腐剤がGood!
引用文献 「オトナ女子のための美肌図鑑」かずのすけ著、株式会社ワニブックス(2017年) ★シンプルで分かりやすい、イチオシ本です(^^)/
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