top of page

経皮毒は造語、の真実は…(経皮毒、その1)

  • reworkjp
  • 2021年11月27日
  • 読了時間: 3分

経皮毒とは稲津氏や竹内氏という薬学博士が作った造語

ウィキペディアでは『経皮毒とは、日常使われる製品を通じて、皮膚から有害性のある化学物質が吸収されることとして、稲津教久らがその著書で使用している造語』、そして『主に健康法に類する著作に多く見られる俗称であり、学術的には用いられない』とある。 これに対して科学者のくられさんが、「経皮毒」という存在自体がオカルトの類であり、現在は「悪の成分」とされていた物質を使用している製品がほぼ存在していないと断言。一部の人たちに信じられてきたシャンプーの「毒性」について、科学的に立証している。

オカルト、都市伝説?

例えばシャンプー。薬局で迷っても、医薬品に関してはエキスパートの薬剤師もシャンプーの成分まで造指の深い人はさすがにおらず「肌に合った物を選んでください」的な回答しか得られず、どのように選べば良いのかはサッパリ…。 まともに語る人が少ない世界だからこそのオカルトがまかり通りやすいようで、経皮毒などといって、シャンプーの成分が内臓に蓄積するだの、免疫疾患を起こすだの…という話までまかり通っており、医者や薬剤師の中にもウッカリ信じてしまっている人までいる次第。 薬学博士の竹内久米司氏の説は「シャンプーの中に含まれるプロピレングリコールやラウリル硫酸ナトリウムなどが、皮膚組織を容易に突破し、体内に侵入。それらが肝臓や子宮に蓄積し、アトピーなどのアレルギー病や不妊症、癌などの原因に…」という理論。 多くの人はシャンプーごときで体が癌になる…とまでは信じなくても、合成洗剤を使って食器を洗っていると、ひどい手荒れになったり、シャンプーが合わなくて痒みやかぶれを起こしたりした経験を持っているので、そういう経験の上に、薬学博士という肩書きが後押しし信じてしまいそうだ。一旦信じると、もうあとは「経皮毒フリー」の商品を探し求めてしまう。

経皮毒に便乗する商売に注意

ネットで「経皮毒」を検索すると、多くの本や、経皮毒の有害性を説くサイトが多く見つかる。そしてそれらの大半は「経皮毒フリー」を唄う、高額なシャンプーの販売サイトだ。本当に「経皮毒」なる毒物がシャンプーには含まれているのか?「経皮毒フリー」のシャンプーはは自然派のとても良い商品なのか、はたまたそのシャンプーの肩を持つ御用学者なのだろうか(博士号まで持つ人が言うくらいだし、信じてしまいそうだ)? 簡単に解決できる問題を「経皮毒があるから」にすり替え、ぼったくり商品を買わせる…これでが経皮毒ビジネスの内幕といえる。 経皮毒を軸に、多くのシャンプーは毒…と称して、高額なシャンプーを売る業者の中には措置命令や業務停止命令を受けている会社がゴロゴロしている。そうしたシャンプーも成分を見ると、ただのアミノ酸系シャンプーであったり、何千円、何万円もする成分は含まれていない。いいとこ1ボトル500円くらいが妥当な成分です。そして、経皮毒という不安を煽り、マルチ商法を駆使して、「体に優しい自然派シャンプー」を売りつけているわけだ。

引用文献 「オトナ女子のための美肌図鑑」かずのすけ著、株式会社ワニブックス(2017年) ★シンプルで分かりやすい、イチオシ本です(^^)/

Comments


bottom of page