無添加は言ったもんがち、肌に優しい保証はなし
昨今の『脱ケミ(ケミカル)』ブームで無添加を基準に化粧品を選ぶ女子が増えている。しかし無添加化粧品でも、肌に優しくない商品はわんさか存在する。 というのも、無添加化粧品と名乗るための明確なルールはないからだ。 香料にしろ着色料にしろ、何らかの成分(実質的には主に旧表示指定成分※)が1種類でも入っていなければ無添加と表現できる。つまり、ほとんどの化粧品は無添加と言えてしまう。
※旧表示指定成分(肌がアレルギーなどを起こす可能性があるとして1980年から化粧品への表示を義務付けられた103種類の成分。現在は制度が変わり、全成分表示が義務)
天然成分も中身は化学物質 合成成分も原料は天然成分
『無添加100%』などと書かれた化粧品に対して、「化学物質ゼロで肌に優しいのね♪」と思うのは勘違い。この世に化学物質を含まないものは存在しない。 例えば、水は「H²O」という化学物質。同様に植物オイルのような天然成分も、その実態は多数の化学物質の複合体だ。 一方、どんな「合成物質」も人間がゼロから作ることはできない。合成の界面活性剤や防腐剤も、原料は天然成分である。
目からうろこ
無添加への過信は、化粧品会社の思うツボ
賢い消費者は『本質』を見るべし
引用文献 「オトナ女子のための美肌図鑑」かずのすけ著、株式会社ワニブックス(2017年) ★シンプルで分かりやすい、イチオシ本です(^^)/
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