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塩素は悪か?ヒーローか?

塩素は毒性の高い黄緑色の気体だ。空気中の濃度がわずか3ppm(100万分の3の密度)で目や肺をやられるし、50ppmでは吸ったら倒れ、500ppmと(100万分の500だから、2000分の1の密度)もなれば10分以内に命を落とす。 そんな塩素も水に溶けると塩化水素と次亜塩素酸になり、毒性がぐっと落ちる。水酸化ナトリウム水溶液にはもっと溶けて、次亜塩素酸ナトリウムができ、そのイオン化で生まれる次亜塩素酸イオンが強力な殺菌力をもつ。漂白剤(ブリーチ)とか塩素系漂白剤とよぶものがそれ。なるほど、塩素を水酸化ナトリウム水に溶かすことで次亜塩素酸ナトリウムが作られる、ってわけだ。その中の次亜塩素酸イオンが殺菌力を持つと。 「水道水に塩素が」と言うが実際の物質は塩素(CI²)ではなく、塩素を含んだ化合物のこれらだ(次亜塩素酸と次亜塩素酸イオン、ナトリウムイオンと合わされば次亜塩素酸ナトリウム)。遊離塩素とも呼ばれる。

●塩素の歴史 18世紀半ばに発見。織物の脱色に使えた。水酸化カリウム溶液に溶かすことで次亜塩素酸カリウムができ(このときはまだ水酸化ナトリウムではない。そして「カルキ」は水酸化カルシウムと作る。カリウム、ナトリウム、カルシウムとややこしい)、織物の漂白に使いだした。ジャベル村にちなんでジャベル水と言われる。まもなく製造工場ができ、製紙業にも使い始めた。 塩素を石灰水と合わせて個体の次亜塩素酸カルシウムができ、漂白パウダーの名が付く(これがカルキだ)。持ち運びしやすく、現地で溶かして次亜塩素酸イオンの水溶液にして漂白や洗浄に使いだした。 1820年は次亜塩素酸ナトリウム水溶液ができる(塩素を水酸化ナトリウム水に溶かす)。ジャベル水よりずっと安く、今日まで漂白・殺菌剤の王座を占める。19世紀はじめには不衛生からの細菌や微生物やっつけに使われだす。女性の産褥熱(産道の感染がおこす重病)が、施術者らの手の消毒で大幅に改善された。19世紀末には、水系感染症の根絶には次亜塩素酸塩の殺菌が必須だとわかる。ドイツ細菌学の祖コッホが殺菌に漂白剤がきくのを実証、ハンブルクで水道水を殺菌しコレラを食い止めた。英国やアメリカで腸チフスを抑えた。 あちこちの市町村が殺菌施設をつくり飲み水の殺菌をススメ、それが今、世界の標準法になっている。1998年『ライフ誌』は過去1000年の偉大な発明のひとつに塩素殺菌をあげた。 プールや飲み水に次亜塩素酸塩を使えば、嘔吐や下痢をおこす大腸菌ばかりかコレラ菌やチフス菌も死ぬ。ただしそのときに有機塩素化合物ができて空気中に揮発する。吸い続けるとぜんそくに似た症状が出る。 この有機塩素化合物は、水にわずか含まれる有機物との反応で生じ、家庭の水道水にも含まれる。プールだと20倍くらい濃くなるが、とはいえそれも超微量で幼児にさえ悪影響はない。WHO(世界保健機構)も、エイズやB型肝炎と戦うには次亜塩素酸塩がいちばん効くと表明した。次亜塩素酸ナトリウム水溶液は5ppmでほとんどの微生物を数分以内に殺す(0.0005%、100万分の5の密度)。 ●塩素殺菌をやめるとどうなるか? 塩素=トリハロメタン=発ガン性。このようなイメージがすっかり定着、またカルキ臭などの問題で、塩素は完全に邪魔者扱いされている。しかし、塩素殺菌をやめると、伝染病が蔓延し、食中毒が至るところで発生することは明らかだ。 浄水場の飲料水製造プロセスで、マイクロメートル(µm:1000分の1ミリ)程度の大きさの細菌のほとんどが、またナノメートル(nm:100万分の1ミリ)レベルのウイルスでもかなりの部分が除去される。しかし多少は除去されずに残り、水道管などを通過するうちに再汚染され、増殖してしまう。そこで何らかの方法で殺菌(消毒)しないと食中毒や伝染病が蔓延することになってしまう。殺菌の方法には多くの方法があるが、効果が持続ししかも低コストなのが塩素注入法である。

●いわれなき怖れだと言う人 これほど役に立つ次亜塩素酸塩の製造、使用をやめろと叫ぶ人がいる。心配は3つだという。安全性があやしいこと、天然にない物質だということ、下水処理場ではたらく有益な最近も殺すのではないかということ。 危険なのか?答えはノー。 家庭用漂白剤を幼児がそのまま飲んでもすぐ吐かせ手当てすれば大事には至らない。漂白剤で時s津するには1Lも必要だ(胃の塩酸と反応して出る塩素が死を招く)。ただしトイレ用の酸性洗剤と混ぜたら猛毒の塩素が出るため学校では使わせないのが良い。 次亜塩素酸は非天然物?それもノー。 1996年の研究によれば、侵入した微生物と戦う白血球が、ハロペルオキシダーゼという酵素を使い、過酸化物と塩化物イオンの反応で次亜塩素酸イオンをつくる。ミエロペルオキシダーゼという酵素で次亜塩素酸イオンをつくる血球もある。自然は人間よりはるかに進んでいるのだ。 次亜塩素酸イオンは下水に棲む善玉の微生物も殺す?またまたノー。 漂白剤と使ったとき次亜塩素酸イオンは95%以上が塩化物イオンに変わっているし、下水は還元性の環境だから、次亜塩素酸イオンはたちまち分解して酸化力を失う。善玉の微生物を殺したという話もない。 ●塩素消毒は危険だという人 塩素を微量の有機物を含む水に注入すると、クロロホルムをはじめとする「トリハロメタン」という物質が発生する。この物質が発ガン性や変異原性を持つことが判明した。こうして塩素殺菌の危険性がクローズアップされ、各方面から警告が発せられるに至った。 1972年、ロッテルダム水道のルーク博士は、ライン川の水に「トリハロメタン」が存在していることを発見。更に1974年に米国ミシシッピー川下流のニューオリンズ市において泌尿器および消化器系のガンによる死亡率の高いことが判明。その原因が水道水中の発ガン性物質にあるとの指摘がされた。そして同年、飲料水の殺菌に使用されている「塩素」と水中の有機物質とが反応して生成する「トリハロメタン」を含む82種類もの有機物が、同市の水道水中から検出された。その後の調査によってこれらの有機物の多くが、発ガン性や変異原性(遺伝子に損傷を与え、突然変異を引き起こす性質)を持つことが動物実験で明らかになった。 日本でも1978年に、水道水中の発ガン物質の存在が毎日新聞によって初めて報道される。大問題となり警告を発する人が現れた。 ●東京都水道局のページより 現在、日本の水道水は1957年(昭和32年)に制定された水道法によって、蛇口での残留塩素濃度を0.1mg/L以上(1L中に1gの1万分の1なので濃度で言えば1000万分の1))保持するように定められている。また、その一方で、味やにおいの観点から、上限を1mg/L(1L中に1gの千分の1※)以下に抑えるという水質管理目標値も示されている。なお、消毒の人体への影響については、水道水のレベルでは心配ありません。すなわち百万分の1~一千万分の1の範囲内での濃度なわけだ。 ※一般家庭の風呂の浴槽には200Lが入る。この浴槽に0.2gを入れたときの濃度が1mg/L。Lは1000gであるから1ppm(百万分の1の濃度)とも言える。 質問;塩素による消毒方法は安全なのでしょうか。 塩素は水道水を消毒するために入れるものです。病原菌等に対しては消毒効果がありますが、人に対しては影響はありません。 また、WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインによると、塩素のガイドライン値は5mg/Lとされています。このガイドライン値は、生涯にわたり水を飲んでも人の健康に影響が生じない濃度を表しています。 東京都水道局では、残留塩素濃度を水道法で定められている0.1mg/L以上、水質管理目標設定項目の目標値である1mg/L以下を蛇口において常に確保できるように管理しています。 質問;水道水には、トリハロメタンが入っていると聞いたのですが心配ないですか。 川などの水には、植物が枯死し、分解したときにできる腐植質や都市排水などの中にある有機物質が含まれています。水道水をつくる過程で塩素処理を行うと、これらの物質と塩素が反応してトリハロメタンができます。東京都の水道水中に含まれるすべてのトリハロメタンの量は、水質基準値以下であり安全性に問題はありません。なお、水質基準は、生涯にわたり連続して摂取しても健康に影響が生じない水準をもって、基準値が設定されています。

長くなってしまった(;’∀’) 目からウロコ! ・水道水に塩素が入ってる←塩素の化合物がってことね。 ・塩素(の化合物)が世界の多くの人を救った、今も救っている ・今のままで(水道水、お風呂、プール)問題は無いが有害物質は入っている ・日本の生活水の塩素濃度は百万分の1~一千万分の1である ・その有害物質を死ぬまで摂取しても問題ないそうだが気を付けるにこしたことはない ・これ以上のこと(結果)は将来の科学がなんらかの証明をしてくれるだろう こんなんでました(^^)/

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