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化粧品の「浸透」と効果の真相(浸透、その1)

  • reworkjp
  • 2021年11月27日
  • 読了時間: 2分

化粧品の成分(水分や油分も)は、肌表面に存在する「角質層」までしか届かない

「化粧品の成分が浸透し、肌の奥まで届く…」を見かけるが、実際にはそのようにはいかない。化粧品はどこまで浸透するのか?

肌の一番外側にあるのが、ラップくらいの薄さの角質層。角質層の中には、古くなった「角質細胞」がたくさんあり、その隙間を「水分」と「細胞間脂質(主成分はセラミド)」が埋めている。このチームワークのもと、異物の侵入などから肌を守っている。これが「肌バリア」。普通の化粧品が浸透できるのはココまで。バリアを強行突破すればアレルギー反応などの副作用の危険がある。 なので角質層にあるセラミドや水分、角質層の酸化を防ぐ成分などは、化粧品で補う意義がある

浸透をアピールする化粧品広告のワナ

化粧品のTVCMなどでよく見かける『成分がぐんぐん浸透します』といった宣伝文句。その広告をよく見ると、端の方に小さな字で『浸透は角質層まで』と書いてある(゚Д゚;) 多くの消費者はそこまで見ないので、肌の奥まで染み込むと勘違いして当然とも言えようか…

その他、多くの美容成分は、角質層のさらに奥の層に届かないと効果がなく、ほぼ意味がない

角質層で働く成分以外は効果ゼロで、ただの水分補給とも言える。 またバッティングは肌が黒ずむだけ。 ハンドプレスやバッティングを一所懸命しても化粧品は角質層までしか浸透しない。それどころかバッティングは肌を叩くので、その刺激に対して皮膚は自らを守ろうと「メラニン」を生成、シミや黒ずみの原因になるのでやらない方が良い。

引用文献 「オトナ女子のための美肌図鑑」かずのすけ著、株式会社ワニブックス(2017年) ★シンプルで分かりやすい、イチオシ本です(^^)/

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