経皮毒の訴えは相手にされていない
「経皮毒」の提唱者が言う通りなのであれば、多くの研究機関や学会が黙っていないだろう。ところがもう十数年も見向きもされていない。本が売れ、一部の悪質業者にとって都合の良い話が一人歩きしているのが実際で、その実体は無いと判断するのが「科学的」といえる。 こうした国の厳しいチェック能力のおかげで、近年は化粧品に配合可能な成分(や指定濃度の範囲では)著しい発がん性のある成分は出ていない。 そしてシャンプーの成分の全ては、こうした試験をパスしたもので作られているので、体に蓄積することも、毒性を発揮することも無いといって良い。全て、日本の厳しすぎるくらいの審査をパスした成分で構成されている…となれば「経皮毒はニセ科学」と言えよう。だって厚労省を唸らせるだけの研究結果を発表していないのだから。

世に出ている経皮毒の本だが、信用に値しないことが今回の考察で分かった
経皮毒は眉唾(まゆつば)だが、香料には注意を
もともと、ラウリル硫酸NAやPGの経皮吸収を指した造語。ここから、いろんな界面活性剤などが肌内部へ侵入するとのウワサが広がった。長時間浸せば侵入する成分はあるが、ほぼ蓄積はしないのが化学の視点から言える。 一方、本来は経皮毒とは別の話しだが「香料」の経皮吸収には警戒すべきだ。 化学物質の中でも香料は特異で、分子が小さく、さらに尿に溶けない脂溶性のため、体内に侵入して蓄積可能性もあるからだ。(肌や鼻から香りがはいっていく)。
目からうろこ
経皮毒は信用に値しない、無視してよい
最初『経皮毒』の本を読んだとき、「そんなはずがあるかな」と違和感をもった。極端な言い回しはなんらかの恣意が隠されていることが多い気がした
それなりの肩書きある人が主張するから押されがちだが、科学的に考察すると信用に値しないと考える
それが真実なら国が企業がもっと大変になってる。企業は莫大なリスク回避のため真剣にむきあってる
シャンプーほか、ほとんどの成分が肌の奥まで浸透するわけがない、そういうリテラシーを身につけることが防御の第一歩
経皮毒のリスクを煽って、伸長させてるビジネスがあるので注意すること
デリケートゾーンへの吸収率の高さが喧伝されてるが、それは元々、経皮吸収率に優れた医薬品レベル製品で行った実験。混同するのはその時点でアウト
香料は気をつけないといけない
引用文献 「オトナ女子のための美肌図鑑」かずのすけ著、株式会社ワニブックス(2017年) ★シンプルで分かりやすい、イチオシ本です(^^)/
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